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投稿日:2025年6月13日

プロが解説!サイディング外壁の正しい塗装方法|失敗しない下地処理のコツ

名古屋市港区を拠点に外壁塗装工事・内装塗装工事・防水工事・シール工事を手がけている株式会社J-techです。平成28年の設立以来、愛知県内で数多くのサイディング外壁塗装を手がけてまいりました。現在、戸建て住宅の約70%がサイディング外壁を使用しており、名古屋市港区においても多くの住宅でサイディングが採用されています。特に港区は海風や工業地帯からの粉塵など、厳しい環境条件にさらされているため、適切な塗装メンテナンスが建物の寿命を大きく左右します。
ローラー 
本記事では、サイディング外壁塗装で最も重要な下地処理について、プロの視点から詳しく解説いたします。多くの方が「塗装は上塗りが重要」と考えがちですが、実際には下地処理が塗装の品質と耐久性の60%を決定すると言われています。正しい知識を身につけて、失敗のない外壁塗装を実現しましょう。
 

🔍 サイディング外壁塗装の基礎知識

 

📋 サイディングとは何か

 
サイディングは、建物の外壁に貼り付けるパネル状の外壁材です。工場で製造されるため品質が安定しており、施工性に優れているのが特徴です。しかし、サイディング自体には防水性がないため、表面の塗装膜によって建物を保護しています。
 

窯業系サイディング

材質:セメント・木質繊維

シェア:約70%(最も普及)

特徴:デザイン豊富、コストパフォーマンス良好

注意点:吸水性があるため定期的な塗装が必要

参照:外壁塗装ジャーナル

金属系サイディング

材質:ガルバリウム鋼板など

特徴:軽量、断熱性優秀

メリット:耐震性向上、メンテナンス頻度低

注意点:塩害地域では特別な配慮が必要

参照:SUUMO住まいのお役立ち記事

 

⚡ 塗装が必要な理由

 

重要ポイント

サイディングに塗装が必要不可欠な理由

防水性の維持:サイディング本体には防水機能がなく、塗装膜で雨水の侵入を防いでいます

美観の保持:紫外線による色褪せやカビ・コケの発生を防ぎます

建物寿命の延長:適切な塗装により、建物全体の耐久性が向上します

資産価値の維持:定期的なメンテナンスで不動産としての価値を保ちます

 
名古屋市港区のような海風の影響を受ける地域では、塩分による劣化が進みやすいため、特に重要性が高まります。わずか0.3mm(名刺ほどの厚み)のひび割れからでも雨水が侵入し、建物内部の腐食や雨漏りの原因となってしまいます。
 

 

🛠️ 下地処理が塗装成功の鍵となる理由

 

🎯 下地処理の重要性

 
外壁塗装において、下地処理は塗装品質の50~60%を左右する最重要工程です。どんなに高品質な塗料を使用しても、下地処理が不適切であれば、早期の剥がれや膨れが発生してしまいます。
 

適切な下地処理の効果

密着性向上:塗料と外壁の結合力を最大化

耐久性確保:期待耐用年数の実現

美観維持:平滑で美しい仕上がり

コスト削減:長期的なメンテナンス費用の抑制

参照:プロタイムズ外壁塗装ジャーナル

不適切な下地処理のリスク

早期剥離:施工後1~2年で塗膜が剥がれる

膨れ発生:水分侵入による塗膜の浮き

変色・汚染:下地の汚れが表面に浮き出る

再施工費用:予想外の追加コストが発生

参照:中山彩工

 

🔧 下地処理の主要工程

 
サイディング外壁の下地処理は、以下の段階的なプロセスで行われます。それぞれの工程で適切な技術と材料を用いることが、高品質な仕上がりの前提条件となります。
 

工程チェックリスト

必須の下地処理工程(順序厳守)

1. 高圧洗浄 → 汚れ・チョーキング・カビの除去

2. ひび割れ補修 → V字カット→清掃→プライマー→充填

3. シーリング工事 → 既存撤去→プライマー→新規充填

4. ケレン作業 → 旧塗膜・錆の除去

5. 下地調整 → 凹凸の平滑化

6. 養生 → 塗装範囲の明確化と保護

 

💧 高圧洗浄の正しい方法と注意点

 

⚠️ サイディングの高圧洗浄は要注意

 
サイディング外壁の洗浄は、一般的な高圧洗浄機の使用を避けるべきです。サイディングメーカーのニチハ株式会社も「高圧洗浄やスチーム洗浄などは、塗膜に悪影響を及ぼすおそれがありますので避けてください」と明記しています。
 

推奨洗浄方法

手洗い:ホースまたは雑巾を使用した水洗い

ソフトブラシ:歯ブラシ程度の柔らかさで優しく

低圧洗浄:5MPa(50kg/㎠)以下の弱い圧力

適切距離:50cm以上離して作業

参照:ニチハ株式会社

避けるべき方法

高圧洗浄機:表面を削り取る危険性

スチーム洗浄:塗膜への悪影響

強力洗剤:化学的ダメージのリスク

金属ブラシ:表面を傷つける可能性

参照:外壁塗装の教科書

 

🌊 プロの洗浄テクニック

 
専門業者による洗浄では、以下の手順で安全かつ効果的にサイディングを清掃します。名古屋市港区のような海風の影響を受ける地域では、塩分除去も重要なポイントとなります。
 

プロの洗浄手順

段階的洗浄プロセス

予備洗浄:表面の砂埃や軽い汚れを水で流す

部分洗浄:カビ・コケ部分を専用洗剤で処理

本洗浄:全体を均一に洗浄し、チョーキングを除去

すすぎ:洗剤成分を完全に除去

乾燥:24時間以上の完全乾燥を確保

 
特に重要なのは乾燥工程です。洗浄後の水分が残ったまま塗装を開始すると、塗膜の密着不良や膨れの原因となります。湿度の高い日や雨天後は、十分な乾燥期間を確保することが必要です。
 

🔧 シーリング(コーキング)工事の重要性

 

🎯 シーリング工事とは

 
サイディング外壁において、シーリング工事は外壁塗装と同等かそれ以上に重要な工程です。サイディングボード同士の継ぎ目(目地)や窓周りに施されているゴム状の材料が、建物への雨水侵入を防ぐ最後の砦となっています。
 

シーリングの役割

防水機能:雨水の侵入を完全に遮断

緩衝効果:建物の揺れや伸縮を吸収

気密性:外気の侵入を防ぎ断熱性向上

美観維持:建物全体の統一感を演出

参照:日本塗装名人社

劣化症状と対策時期

ひび割れ:0.3mm以上で要注意

肉やせ:厚みが薄くなった状態

剥離:サイディングから離れている

変色:紫外線による劣化の兆候

参照:プレマスタイル

 

🛠️ 正しいシーリング工事の手順

 
シーリング工事は「撤去→清掃→プライマー塗布→新規充填→仕上げ」の工程で行います。既存シーリングの上から新しいシーリング材を重ねる「増し打ち」工法もありますが、「打ち替え」工法の方が耐久性に優れています。
 

シーリング工事の詳細手順

プロの施工プロセス

1. 既存撤去:カッターで丁寧に切断・除去

2. 清掃作業:残材やゴミを完全に除去

3. プライマー塗布:密着性を高める下地処理

4. マスキング:美しい仕上がりのための養生

5. 充填作業:適量を均一に注入

6. ヘラ仕上げ:表面を平滑に整形

7. 養生撤去:硬化前に慎重に除去

 
名古屋市港区のような海沿い地域では、塩害対応のシーリング材を使用することが重要です。また、気温や湿度によって硬化時間が変わるため、気象条件を考慮した施工スケジュールが必要となります。
 

 

🎨 プライマー(下塗り)の選択と施工

職人 

🧪 プライマーの役割と重要性

 
プライマーは英語の「primary(最初の)」に由来し、塗装工程で最初に塗布する下塗り塗料です。サイディング外壁と中塗り・上塗り塗料との間で「接着剤」のような役割を果たし、塗装の成功を左右する最重要材料といえます。
 

プライマーの主要効果

密着性向上:下地と上塗りの結合力を最大化

吸い込み防止:塗料の無駄な吸収を抑制

平滑化:表面の細かい凹凸を埋める

防錆効果:金属部分の腐食を防止

参照:東日本塗料

適切なプライマー選択

下地適合性:サイディング材質に対応

上塗り相性:仕上げ塗料との適合性

環境対応:海風・工業地帯への耐性

作業性:気温・湿度条件への適応

参照:プロタイムズ

 

🎯 サイディング用プライマーの種類

 
サイディング外壁には、材質と劣化状況に応じて最適なプライマーを選択する必要があります。間違った選択は塗装の早期劣化を招くため、専門知識に基づいた判断が不可欠です。
 

プライマー種類別特徴

窯業系サイディング用プライマー

浸透性プライマー:劣化した下地に深く浸透し強化

シーラー系:吸い込み防止効果に特化

微弾性フィラー:ひび割れ追従性を持つ厚膜系

万能プライマー:複数素材に対応可能

 
名古屋市港区のような海風の影響を受ける地域では、塩害対応型のプライマーを選択することで、より長期間の保護効果が期待できます。また、工業地帯からの粉塵対策として、防汚性能を持つプライマーの使用も効果的です。
 

🎨 中塗り・上塗りの正しい施工方法

 

🎯 3回塗りシステムの重要性

 
外壁塗装は「下塗り→中塗り→上塗り」の3回塗りが基本です。各工程にはそれぞれ異なる役割があり、どの工程も省略することはできません。特にサイディング外壁では、この3回塗りシステムによって期待耐用年数を実現します。
 

中塗りの役割

厚み確保:必要な塗膜厚を形成

色合い調整:最終色に近づける

平滑化:上塗りの下地として整える

密着強化:下塗りと上塗りの結合

参照:街の外壁塗装やさん

上塗りの役割

最終仕上げ:美観と質感を決定

保護機能:紫外線・雨水からの防護

耐久性:塗膜の寿命を左右

機能性:遮熱・防汚などの付加価値

参照:リショップナビ外壁塗装

 

⏰ 乾燥時間と気象条件

 
各工程間の乾燥時間は、塗装の品質を左右する重要な要素です。特に名古屋市港区のような湿度の高い地域では、気象条件を十分に考慮した施工スケジュールが必要となります。
 

施工条件管理

気象条件による乾燥時間調整

温度:5℃以上35℃以下での施工

湿度:85%以下を維持

乾燥時間:気温・湿度に応じて調整

降雨対策:天気予報を考慮した工程管理

風速:強風時の施工中止判断

 
塗料メーカーが規定する乾燥時間は標準条件(温度23℃、湿度50%)での数値です。実際の現場では、これらの条件と異なることが多いため、経験豊富な職人による適切な判断が重要となります。
 

🚫 よくある失敗とその対策

 

⚠️ 代表的な施工不良

 
サイディング外壁塗装でよく発生する不具合は、その多くが下地処理の不備に起因しています。これらの失敗例を知ることで、適切な業者選びや施工監理に役立てることができます。
 

塗膜剥離の原因

洗浄不足:汚れ・チョーキングの残存

乾燥不良:水分が残った状態での塗装

プライマー省略:下塗り工程の手抜き

相性不良:下地と塗料の不適合

参照:リショップナビ

色ムラ・仕上がり不良

厚み不均一:塗料の塗布量にばらつき

希釈率誤り:規定外の薄め方

環境条件:不適切な気象条件での施工

技術不足:職人の技量・経験不足

参照:暖喜

 

✅ 失敗を防ぐためのチェックポイント

 

品質管理ポイント

施工中の確認事項

工程写真:各段階の施工状況を記録・確認

材料確認:使用塗料・プライマーの種類と品質

乾燥管理:規定時間の遵守状況

厚み測定:適切な塗膜厚の確保

仕上がり検査:色ムラ・塗り残しの有無

 
信頼できる業者は、これらのチェックポイントを自主的に管理し、お客様にも報告します。施工中の写真撮影や定期的な進捗報告は、品質管理意識の高い業者の証拠といえるでしょう。
 

🏭 名古屋市港区の環境特性と対策

 

🌊 海風・塩害対策

 
名古屋市港区は伊勢湾に面した立地のため、海風による塩害が建物に大きな影響を与えます。塩分は金属部分の腐食を促進し、コンクリートやサイディング材の劣化も早めるため、特別な対策が必要です。
 

塩害対策塗装仕様

防食プライマー:塩分による腐食を防止

耐塩性塗料:海風に強い樹脂系塗料

厚膜仕様:標準より厚い塗膜で保護強化

定期洗浄:塩分除去のメンテナンス

参照:児玉塗装

工業地帯対応

耐汚染塗料:粉塵・排気ガスに強い

低汚染機能:汚れが付きにくい表面

耐酸性:酸性雨・化学物質への耐性

セルフクリーニング:雨水で汚れを自動除去

参照:小林塗装

 

📅 最適な施工時期

 
名古屋市港区での外壁塗装は、気象条件を考慮した時期選択が重要です。梅雨や台風の影響を避け、塗料の性能を最大限に発揮できる環境での施工を計画します。
 

港区の最適施工時期

季節別施工特性

春季(3-5月):安定した気候、繁忙期のため早期予約必要

夏季(6-8月):梅雨・台風に注意、高温対策が必要

秋季(9-11月):最適時期、台風後の需要増加

冬季(12-2月):乾燥に適するが低温・強風に注意

 
特に港区では、名古屋港からの海風が強く吹く日があるため、風速5m/s以上の日は施工を見合わせることが一般的です。また、工業地帯からの粉塵が多い日も、仕上がりに影響するため避けるべきです。
 

✅ まとめ:成功する下地処理のポイント

 
サイディング外壁塗装の成功は、適切な下地処理にかかっています。本記事でご紹介した内容を参考に、信頼できる専門業者とともに、長期間美しさを保つ外壁塗装を実現してください。
 

成功の鍵となる要素

品質重視の下地処理で長期耐久性を実現

1. 適切な洗浄:サイディングを傷めない優しい洗浄方法

2. 完全な乾燥:十分な乾燥時間の確保

3. 丁寧なシーリング工事:防水性能の根幹となる重要工程

4. 最適なプライマー選択:下地と上塗りの橋渡し役

5. 3回塗りシステム:各工程の役割を理解した施工

6. 環境対応:地域特性に合わせた材料・工法選択

 
株式会社J-techでは、これらのポイントを全て満たした高品質な施工を提供しています。名古屋市港区の厳しい環境条件を熟知した職人が、お客様の大切な建物を長期間にわたって保護いたします。サイディング外壁塗装をご検討の際は、ぜひ専門業者にご相談ください。適切な下地処理による高品質な塗装で、美しく耐久性に優れた外壁を実現できます。

 

東海地区での塗装工事は愛知県名古屋市の株式会社J-tech|求人
株式会社J-tech
〒455-0882
愛知県名古屋市港区小賀須2-605
TEL/FAX:052-302-2382
※営業・セールス目的の問い合わせはご遠慮願います。

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